信濃 康博 准教授

信濃 康博 准教授

■ 研究テーマ

リノベーション・コンバージョンを用いた建築や空間の再生に関する研究

■ 担当科目

建築都市入門、リノベーション・コンバージョン論

■ HP

http://www.nano-architects.com

信濃研究室からのお知らせ

信濃研究室について

 研究テーマ:既存ストックの再生・活用・リノベーションについて

研究のテーマの主軸は、今世紀に入り始まった“リノベーション現象“を手がかりに、既存ストックをいかに再生・活用することにより、私達が育ててもらった”まち“を次世代に引き継ぐことができるのかです。そのためには、これからの時代がどうなるのかを予測し、どのように対応していけば自分の住んでいるまちを維持できるのかを学んでいく必要があります。

時代はどこへ向かっているのか

<人口減少、高齢化、少子化>

2008年頃を頂点として日本の総人口は減少局面に移行しました。急激に高齢化が進み、なかなか少子化は改善されません。

<空き家急増、建築ストック時代>

本格的な空き家対策が進まない現状では空き家は増加する⼀⽅です。高度経済成⻑期の建物が⼤量に空き家となる建築ストック時代に突入しています。これからは再生・活用・リノベーションの時代です。これらの技術を確立する必要があります。

<都市の消滅可能性>

人口が減少する時代に突入し、都市の消滅可能性や自治体の財政破綻も現実味をおびた社会問題として認識しなければならなくなってきています。

― 研究室について ―

研究室には個性豊かな学生諸君が所属し、自らの研究成果や感性を活かして自由な作品づくりに取り組んでいます。学内の活動だけでなく、実際にリノベーションに挑戦したり、まちづくりや建物再生の現場を見学し、第⼀線で活躍する実務家の⽅々から貴重なお話を伺ったりするなど、実践的に学ぶ機会も用意しています。

何を学ぶのか

再生・活用・リノベーション時代に重要なのは、「文化的価値の上の文化的行為をいかに創造できるのか」です。
リノベーションが生み出す「ライフスタイルの文化的価値」は「世界観」を共有する人々を吸引する「共感システム」として機能し、感度の高い人々を引き寄せ、いつしか「エリアの再生=まちづくり」へと発展していっています。
このような文化的構図を背景とした継続的な小さな取組の拡⼤が、育ててもらった“まち”を次世代に引き継ぐことにつながっていきます。
そこで、つぎのようなことを学んでいきます。

  • ①日本および海外の各地で実践されている再生・リノベーション、まちづくりの取組み事例について。
  • ②新しい時代を予測した、これからの生き⽅・働き⽅を考えたうえでの住まい⽅など、これからのライフスタイルと住まいについて。
  • ③再生・リノベーション実践のためのデザイン、設計、施工、活用技術について。コンペ等の作品制作、協力企業とのコラボレーションによるリノベーション実践体験、ワークショップやイベント等の企画・実践、自力施行(D.I.Y.)など。

このような目標をかかげ、研究や作品制作、ゼミ活動をおこなっていきます。

写真:リノベーション実践ワークショップ
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